時計ブランド FRANCK MULLER への献上瓶子を製作しました

2026年1月31日

 

完成品概要

 

■製作者

 

鍋島御庭焼 6代目 市川 光春(いちかわ こうしゅん)

※鍋島御庭焼は、伊万里鍋島焼協同組合を構成する窯元の一つ。

 

■完成品の詳細

 

色鍋島蝶地文唐草瓶子(いろなべしまちょうじもんからくさへいし)

献上品:高さ37センチ×最大部分の直径22.5センチ、重量3キロ

 

■文様の詳細

 

“蝶紋(ちょうもん)”は吉祥紋(きっしょうもん)(繁栄等前向きな意味を持つ紋様)の一つ。紋様にはそれぞれ永遠の躍動、成功、未来永劫へと続く幸せといった意味が込められています。鍋島御庭焼を代表するモチーフである蝶12羽を用いて、鍋島御庭焼6代目市川光春は“時”の無限な自由さを表現しました。

上部には、漢数字や古代数字を組み合わせた独自の数字表現を、連なる七宝(しっぽう)文様(同じ円を4分の1ずつ重ねて連続させた、縁起の良い日本の伝統文様)の中に配しています。伝統的な文様美に革新性が美しく溶け合い、「時」の流れを表現しています。12の七宝が連なり輪を描く姿は、永遠に続く時間を想起させます。

時を表現した七宝文様の周囲には、鍋島御庭焼のみに使用が許された鍋島家の家紋「杏葉(ぎょうよう)」をアレンジして配しています。文様の中には、密やかに金彩も忍ばせました。鍋島焼の伝統とクラフトマンシップが、フランク ミュラーの哲学と響き合い、新たな創造性を生み出しています。

 

 

 

フランク ミュラーとは

 

フランク ミュラーは、スイスを代表する時計師であり、「時とは何か」という問いを、時計づくりを通して世界に投げかけ続けてきた存在です。

複雑機構や独創的な造形で知られる一方で、その本質は、単なる技術の競演や装飾性にはありません。人の手でしか生み出せない技、積み重ねられてきた知恵、そして、時間を計測する対象ではなく、人が向き合い、慈しむものとして捉える姿勢にあります。

「マスター オブ コンプリケーション」と称される氏とその“唯一無二”の腕時計は、高度な技術を誇示するためのものではなく、時間という概念を多面的に捉え直すための表現です。秩序と創造、緻密さと情熱を重ね合わせながら、フランク ミュラーは、腕時計という枠を超えた“時の哲学”を形にしてきました。

その創作姿勢は、伝統をただ守るのではなく、理解し、引き受け、次の時代へと更新していくという点において、日本の伝統工芸が歩んできた道とも深く重なっています。

 

 

 

展示について

 

本瓶子は2月13日よりの、「鍋島焼 献上の歩み展」にて展示されます。

その後、フランク ミュラーに本瓶子を献上し、4月よりは東京・銀座にある「FRANCK MULLER WATCHLAND東京 」にて展示されます。

 

 

また、本瓶子献上にあたり、1月29日(木)に佐賀県知事へ表敬訪問を行いました。

詳細は以下よりご確認ください。

 

伊万里鍋島焼協同組合がフランク ミュラーに献上する鍋島焼瓶子の完成品披露のため、山口知事を訪問されます

 

 

Translate »